3-6

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校舎裏、焼却炉に続く廊下をドロシーは必死に駆け抜けた。 廊下を抜けると、見えてきた黒い煙にカッと頭に血が昇る。 「何やってんだよ!」 ドロシーは怒鳴り声をあげる。 その先の焼却炉の前には、一人の女生徒がいた。 声に気づいた女がハッと振り返る。その顔は青ざめていた。 手に持っているのは、純白のドレスだ。 裾から上がる炎を見た瞬間、ドロシーは女を突き飛ばした。 「私のドレスに触るな!」 「きゃっ! 何するの!」 「それはこっちの台詞だ! アンタ、どうしてこんなことっ――」 燃え盛る炎をあげながら、ドレスが地面に落ちる。 ドロシーは魔法で風を起こすと、必死に炎を消した。 だが、ドレスは無残にも焼け焦げて見る影も無くなっていた。
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