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プロテクターの本部は俺の最寄り駅から電車に30分くらい揺られ、さらにその駅から徒歩5分くらいの所に立地していた
俺の住む街よりも遥かに人は多いし、高い建物もたくさんあった
そんな中俺は今、電車を降り最寄りの駅から自宅へと向かっているところだ
梨深さんに聞いた所、どうやらあの事件から3日経っているらしく、手術後俺はずっと眠っていたらしい
町にはまだ痛々しい爪痕が残っており、現場には沢山の花束も添えられていた
(‥‥酷いわね)
「‥‥あぁ」
翠‥‥。くそっ、俺がもっと強ければ‥‥。
(‥‥加世立くん)
「何だ神崎?」
(貴方だけのせいではないわ、だから元気を出しなさい。‥‥辛い時ほど笑いなさい)
辛い時ほど笑う、か‥‥。
「そーだな。翠は絶対取り返す。その為には強くならんとな」
(えぇ)
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