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「その日の人体実験で人工的に無能力者に特殊な能力を与える事に成功した。で良いんですよね?」
神崎はそう答え左手で長い髪の毛をフワッと靡かせた
「あぁ、完璧だ。その日以降様々な研究が進み、今では希望した人間には無償で能力手術を施してくれるようになった訳だ」
1人の女子生徒が先生に質問をする
「せんせーい!どうして能力は1人1つなんですか?」
「お前はこの3年間何を学んでいたんだ‥‥」
先生は頭を抱え呆れているようだった。
それもそうだろう、俺たちは今中学3年生の冬で、つまりはもうじき卒業する訳なんだし。
「まぁいい、復習がてらに説明をしてやろう」
そう言い、嬉しそうに先生は話し始めた。こうなるともう止まることはないだろう。
「能力は心臓に宿る。つまりは心臓1個に能力は1つだけという訳だ」
今、この教室の中にいる生徒の殆どが能力を持っている。でも1人を除き他の生徒全ては人工的に得た能力だけど。
「ただ能力を生まれつき持ってるなんてのはほんの一握り、そしてそういう人間をオーロラの奇跡と呼んでいる」
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