とある女性の書

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とある女性の書

この世で生きる存在には 必ず違いが生じる 違う思想 違う価値観 違う社会 違う寿命 そんなお互いを理解して 分かち合うと言う行為は 世界で一番難しいパズルを完成させるよりも難しい なぜなら生きる者全てには 「権利」や「自尊心」がある 人間同士でも心から打ち解けるには時間がかかる ましてや自分とは姿形が違う存在とは 隔たりを作って 自分の思想や社会を守ろうとする しかし 異種族との接触や衝突は避けられない 必ずどこかで選択を迫られる 妥協や協力を繰り返して分かち合うか 互いを否定して自らを守るか 見て見ぬ振りをするのか
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