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「中、熱くなってる。お酒のせい? それとも」
「あぁ!」
「興奮してる?」
見下ろす谷川の嬉しそうな顔を見上げる。幸せそうな顔をして、欲情に濡れて。とり澄ましているこいつがこんな顔をするのはいつも、こうして体を重ねている時だけ。
だからこそ俺も、満たされている。
「もっ、して……?」
腕を伸ばして受け入れると、谷川はふにゃっと笑う。そして望み通りに中を一杯にしてくれる。余裕も理性もそぎ落とされて、ただ喘ぐばかりで必死に背中にしがみついて。打ち付ける様な交わりに、俺はあっという間に陥落した。
「んっ、ふぅ……」
喘ぎまくってぐったりと体が重い。四肢を投げ出すようにベッドに寝転んでいる俺の中に、まだ谷川がいる。
「彰さん、もう少しだけ」
「え? いや、無理……」
20代前半の体力は30目前にはない。第二ラウンドなんて続けては無理だ。
けれど谷川は達した直後の俺の昂ぶりを握り込んで、先端を中心にまた扱き始めてしまう。
「ちょ! 待て!」
敏感になっている部分をそんなにされたら力が抜ける。ビクビク震えて、そして駆け上がってくるのは尿意のような切羽詰まった感覚だ。
「ダメだって! おい、やめっ!」
「知ってます? 男も潮って吹けるらしいっすよ」
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