君とおでんが食べたい

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「知るか! あぁ!」  腰が抜けたみたいに力が入らないまま、焦燥感だけが凄い。尿意を我慢し続けている感じがあって、どうにもならない。今すぐトイレに駆け込まないと間に合わないくらい焦っている。 「だ、めぇ……漏れちゃうっ」  丹念に扱かれた部分からゾクゾクとした快感が這い上がってくる。中が引き絞られる感覚なんてイク寸前みたいな切なさすらある。完全に勃起しないのに、なんか出そう! 「いっ、あぁぁ! あっ、やだぁ!!」  決壊したみたいに扱かれる先端から透明の液体が吹き上がる。絶頂以上の快楽と、お漏らしをしている羞恥や焦りが混ざり合って泣きそうになる。体もシーツもびちゃびちゃになるくらい漏らした俺は恥ずかしさに泣いていた。 「すっご……エロい」 「ふっ、うぅぅ」  生唾を飲んだ谷川が手を離すと、完全に力が抜ける。お漏らしも止まった。  体中べちゃべちゃだけれど、臭いはしない。でも、気持ち悪いし恥ずかしいしで顔を隠した。 「えっと、風呂」 「涼太……」 「え?」 「出てけ!!!」  滅茶苦茶に暴れて、俺は谷川を部屋の外へと押し出してそのまま鍵をかけてやった。そして、部屋の惨状を見て気が遠くなった。  布団、壊滅。床、掃除…… 「はぁ……」     
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