乱世の快男子1

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激しく刃がぶつかり、一進一退です何度かの切りあいで正光の刀が、義弘の刀を跳ね飛ばしたのです、正光がこれまでで御座るな、義弘殿と勝負して満足でござる、拙者の一命にて、 城兵の命をお助けくだされと、 そこに座り鎧を外して、脇差を抜きはらに突き立てようとした時、義弘が手を押さえて、何をなされる勝負はわしの負けじゃ、ここの知行は安堵して更に5000石を加増しょう、わしの、 家来になってはくれまいかと言うと、伊東軍は島津軍に負けたので御座る負けた者に恩賞などされるものではありませんぞ、5000石の加増はお断り申す、義弘殿の家臣にはなりますが、 伊東家再興のおりには島津家を辞して、伊東家の家臣に戻りますがそれで宜しいなら、それまでの間義弘殿に臣従いたしますと言うと、それで良い、いい戦いであった、かっての自分、 ょ見るみたいであったぞと義弘が笑ったのです、それでは両方の兵どもで勝ち鬨を挙げようと言うと、義弘と正光が一緒にえい、えい、オーと声をかけると、敵味方が勝ち鬨を上げた、 のです、 当日は城に義弘以下重臣を入れて宴席を開いたのです、正光が息子に御座いますと長男正行18才と次男正直16才に御座いますと紹介すると、義弘が親父殿のように豪の物になれよ、     
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