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早くに立ちますのでご挨拶の儀は勘弁くだされと言ったのです、2人が部屋を出て行くと、源蔵が入って来て、影で拙者が大阪まで着いてまいります、大阪には手の者が5人おります、何か、
のお役にたつでしょうと言うと、
す~と消えたのです、翌日は飫肥から北郷に入り清武をへて豊後への道を歩いて行ったのです、大阪までは船と陸路を歩いて20日の道のりです、難所なのが日向から豊後に抜ける道です、
だらだらと長い道が峠まで続きそしてまただらだらの道を降りると豊後の佐伯にでるのです、山賊の出る場所でもあり用心しながら登ると、峠に茶店があり、旅籠で貰った握り飯に、
お茶を貰い食べたのです、
ダンゴを二本もらい食べると、老婆がお侍さんは何処までいきなさるのかねと聞くので、大阪までだと言うと、それは難儀な事ですね、この峠の下には時々山賊が出るらしいので、気を、
つけて行きなされと言うので、わかった、腹も一杯になったそれでは出かけるとしょうと金を払い、立ち上がると、馬を引いた女子が峠のしたから上がって来て、お侍さん馬に乗っても、
らえんだろうか、
今日は旅人がすくのうて困っているがよと言うので、そうか、お前はこの峠の下の者かと聞くと、したの村のもんだと言うので、次の宿場まではどの位だと聞くと、10里はあるだ今日、
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