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「全身、シャンプーで洗った方がいいな……毛の手入れが必要だろう。人類にまだなっていない感じもあるけど、人だよな」
「皮膚は洗わないのですか?それと、木積さんは日本人です」
つい、どうでもいい事を質問してしまった。しかし、中村も悩んで、頭の皮膚もシャンプーで洗うので、大丈夫だと返事をしていた。
「死保とやらは、一ノ瀬さんに見るように、観察力が鋭い人が多いけど、所詮は男だよね……恋愛観が分かっていない!」
若干、中村には言われたくない気もするが、運命の相手というのはいるのだそうだ。
「この人と死ぬまで一緒にいたいと、熱望する相手に出会えたら。頑張るしかない……逃すと、一生、後悔する」
俺が頷こうとすると、中村は俺に会ったと言った。
「俺がどうかしましたか?」
「運命の相手だ。死んでいても関係ない。味覚がある食べ物に熱望していた……絶対に逃さない!」
俺は、怖さに固まってしまった。とんでもない人に、関わってしまった気がする。
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