4.私じゃない

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ま~お? 先ほどとはうってかわって困ったような声をあげると影は煙のように消えてしまいました。 呆気に取られていると部屋の電気が再び灯りました。 それだけでなく今まであんなに苦しかった体の不調が嘘のように消えていました。 その日から私は猫のことが苦手になりました。 簡単に呪う相手を取り違える……そのことが怖くてしょうがありませんでした。 せめてあの猫の呪いが次は本当の犯人に辿り着いてほしい……そう、思わざるを得ませんでした。
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