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「退院したけど、タクシー会社をクビになった……」
現在、行方不明と最後に書かれていた。
「……探せるのかな」
期間は半年になっていてやや長いのは、行方不明からの捜査になるかららしい。
「まあ、仕事を受けたのだから、橘保険事務所に行こうか……」
どうして、倉田はこの仕事を選んだのだろう。
「倉田さん、どうして、この久住さんを探す気になったのですか?」
倉田は暫し動かなかったが、ノートに返事を書き始めた。
『久住君の抱えた孤独を、きっと死保は理解できる』
久住の抱えた孤独は、確かに少し理解できる。
久住は、何かの能力を持っているが、上手く使えていないのだ。
それは、このメンバーと同じであった。
『久住君の魂を救えるのは、死保しかないよ』
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