第一章 夜は静かに笑う

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 倉田の予測では、久住は今は止まっている状態で、善に進むか悪に進むか、 決めかねているという。  久住は今まで、普通の社会にいたが、普通の社会は久住を受け入れなかった。 そこに。どう折り合いをつけてゆくのかが、善悪の道の分かれ目だという。 「まあ、探して会ってみます」  俺が死保の部屋を出て行こうとすると、明海が飛び乗ってきたので、 そのまま肩に乗せておいた。
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