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「死保が経費で出しますよ……雨之目さん、雪矢さん久住さんのタクシーで移動してください。
市来は車で行ってね」
俺は、明海も乗せてゆきたいので、死保の車で行きたい。
「明海、行こう」
『猫にエステは関係ないと思うけどな……まあ、行ってやるよ』
明海の籠を持って橘保険事務所を出てゆこうとすると、時任も一緒に歩いていた。
「エステと言えば女性でしょ。俺も行かないと……」
まあ、店員と親しくなって、美穂の情報を聞き出せるのでいいかもしれない。
車に乗り込むと、助手席に時任が乗り込んでいた。
時任は、寒河江も連れてきていたが、寒河江はパソコンを持ったまま、
後部座席に座っていた。
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