第一章 夜は静かに笑う

5/27
前へ
/571ページ
次へ
 俺は、市来 大護(いちき だいご)、ツアーコンダクター兼企画をしていたが、 秘境ツアーにツアコンで行き、会社に帰って報告書を書こうとしていたまでは記憶していた。 でも、その後の記憶がなく、気が付くと死保に来ていた。  死保の部屋は狭いので、俺は仕事が無い時は、人形サイズに縮小している。  俺が倉田の文字を読んでいると、押し入れの中からゴトゴトと音がして、扉が開いた。  押入れの中は、布団やら箪笥で、びっしりと詰まっているが、浮かび上がる ように人影が出てきた。
/571ページ

最初のコメントを投稿しよう!

130人が本棚に入れています
本棚に追加