130人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は元の大きさに戻ると、倉田のノートを読み始めた。
倉田は眠ったままで、起きる事がなく、会話は聞こえているが返事はノートに書いていた。
倉田の能力は、語り屋で、文章は小説風になっていた。
「仕事ですね、題名があります」
倉田は仕事に題名を付けて書き始める。
今回のタイトルは『夜は静かに嘘をつく』であった。
そして、倉田が文章の最後に、終もしくはエンドを書くと仕事が終了となる。
「人探し?能力者探しみたいですけど、一人なのかな……」
俺がノートを見ながら唸っていると、後からノートを奪われていた。
「遅い!」
押入れから出て来たのは、興梠 泰三(こうろぎ たいぞう)であった。
最初のコメントを投稿しよう!