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ーーー後日、とある場所にてーーー
「会長、次は日本ですぜ」
「あぁ、わかっとる。あの日以来ぢゃな」
いつぞやの老人と、その連れ…。
だが、老人も、そのパートナーも、その時とは容貌が違っていた。
ーーー 全身、赤の衣を纏い、襟と袖を縁取るのは白いファー。
赤いナイトキャップと白く長い顎髭が、彼のアイデンティティーーー
毛皮を身に纏い、今や四つ足・二本角を持つ巨躯の姿となった『相棒』は、
『主』に問いかける。
「確か、悪い子にお仕置きするのは、黒い衣を着てる時では?」
「…その伝承は日本ではあまり知られていないようぢゃな。もっぱら、プレゼントばら蒔き爺の扱いぢゃ。
…ぢゃからの。
今後は、お仕置きの方を強化しようかと思うんぢゃ」
ーーー彼の来訪が、世の子供達にとって、ハッピーな出来事でありますようにーーー
【おしまい】
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