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黄昏に染まった空。 普段は寄り付きもしない、通学路の途中にある古びた祠に立ち寄った。 緋色のチョウが風にさらわれ、祠の方へ飛んでいってしまったからだ。祠のある場所はちょっとした森のようになってて、日中でも陽は届かない。 ーーいくら頼みでもな 祠へと続く先をじっと見つめる。
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