袖、、触れ合う

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・・・・ 「うるさい。熊だよ、まぁ優しいから、許す」 七が小声で 悪態をつく、でも、嬉しそうだ。 七が、よし坊の おにいやおかあが、 亡くなった事を よし坊に、 もう一度よく言い聞かせようとしたら 熊吉が、それを、かって出てくれた。 後から、闇にならないように、してくれたのだ よし坊に、何もしてやれなかった。 熊吉が自分に今出来た、唯一の事だと 悪役を買って出てくれたのだ。 辛かったろう、熊みたいな 優しい 熊吉。 女みたいに 泣き虫なのも、今は 可愛く? 少し 思う 、七の、側で オィオィ泣く 熊吉の、背中を撫でてやり 「熊吉っちゃんは、きっと 良いおとっちゃんに なるねぇ、熊吉っちゃんと 夫婦になる女は 得するよ・・・」 「・・・・」 「・・・・」 以外や、以外。 六助と、かよが、上と下で 顔を見合わす。 棒立ちの六助。七の側で 座り込んでいるかよ。 夫婦 と、言う言葉を、七の口から聞く日が 来るとは?慌てるふたり 「俺らの、嫁になるかい?七さん・・」 泣いている熊吉。そこは 反応が早かった。泣きながら七を口説いている すると、店の母屋から、また 三羽のうるさい、カラスが現れた。 六助に幼い時から、預かられて そのまま 居着き、育てられた。 七の 子分、三人衆 「おい!何ぬかしてやがる!七さんが お前みたいな、熊男 相手にするわけねぇだろ」 「そーだよ。七さんは、皆のもんだ!」 「七さんは、渡さねぇよ!!!」 ・・・ 「あらァ…起きてきたよ!三羽がらすがさぁ あたしは、お湯を沸かしてくるよ。七や よし坊を行水しておやりね、後で、声かけるよ あぁ、、朝から忙しいぃーねぇー」 「おい!かよ!!チッ 逃げられた」 貧乏くじを引いた。のは 六助・・ 三羽がらすが、ギャア ギャア 熊吉に 文句を垂れる!熊吉も 負けじと にらみ返す。 店の戸の前で。 七を取り囲む。七の膝には よし坊が固まる おっかさんの変わりに、三羽がらすが来た 七の、弟子分。 八吉≪はちきち≫九太≪きゅうた≫ 十松≪じゅうまつ≫そして対する は、熊吉。 やいのやいので、文句の投げ合い、、 熊吉に対してだった文句も、 それぞれの、悪口へと変わる。
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