袖、、触れ合う

1/13
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ

袖、、触れ合う

七のおっかさんの話を、、 六助は 訳が解らなくて、 理解が出来ない、、 店の入り口ん所、、 背筋を真っ直ぐ正し直立 顔は と言うと 七と、七の懐に抱かれ寝ている、ガキ! 七の側に寄り添い、一緒になって座り込んで いる、女房を 見ている、、、 それからが、大変だった。 噺家の独演のように、一人ばなし、 身ぶり手振りで、宙を舞う 両手 声も次第に大きくなり 店の中が 六助で一杯に浸かる 「待てよ、待て待て!!七は嫁にも行ってねぇ 多分、体も誰にも許しちゃいねぇ。強えぇ 七を、てごめに出来る奴何て、いるわけねぇ これからの 七が 子供の世話なんか 出来るわけねぇだろ? しかも、おれが !じいさんになっちまう まだ、実の孫もいねぇのに、イヤ!七の 旦那もみつけてねえ!!待て。何、?七が おっかさんになるから、何だ!どぉおなる!」 終いには、頭を抱え始めた、六助を ・・・・・呆れた。七のおっかさん、 六助が女房、かよ の 雷が 六助にめがけて ズドン、、と、落ちた・・・ 「・・・・いい加減に しな!!ヤボテン お前さん !!ついてるもんついてんだろ? 男らしく、二つ返事してやりゃいいんだよ! 七の 事は、このあたしが、面倒みるんだ! 文句は、言わせないよ!可愛い愛娘の 根性を、勝ったね あたしは!」 七のおっかさんが、我を忘れて本気で切れた。 すると、七の懐で すやすや寝ていた。よし坊が、泣いた・・ 「うっっっわ~ん、わ~ん、ゴメンなさい おかあ!許してよ、おにいの 食べてゴメンよ」 七の懐で、寝ぼけてる よし坊。おかあに怒られたと、勘違いして 泣きじゃくる、、 七の袂を握りしめ、顔をくしゃくしゃに ういうい 声をしゃくり上げながら泣く、、 「・・大丈夫だ、怒っていないよ、、」 不器用になだめる、七。 よし坊の泣くのを じっと見ている。 「泣くのが仕事だからな・・子供は」 七の、男前な素振りに、七のおっかさんは 「お七らしいねぇ、どこまでも男前だよ七は」 何て、自分の娘に惚れ惚れした そして、、泣いている よし坊に詫びる 「それより よし坊・・かい?おまえのなまえ 大きな声だして、悪かったね 起こしてしまったね、怒ってないよ誰も…」 よし坊が七の、おっかさんを見るな否や 「おかあが、もぅ ひとり増えた!!」
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!