会社の問題児

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『私は帰ります。』 『心配しなくても奢りだぞ?』 『もう遅いから夕食は軽めにしときたいので。』 『……はぁ?昼間のアレはなんなんだよ。 チョコだの饅頭だの。』 『ほっといて下さい! あ、契約獲得おめでとうございます! さようなら!』 鞄を取って出口に向かう 『のじ』 『はい?』 『ありがとな。』 『別に、伊瀬君が困ってたから……』 『お前が全部やれば早く終われたんだろうけど、伊瀬にやり方教えてくれてたんだろ?』 『………………』 お見通し……か。 『伊瀬君、長峰さんみたいになりたいって言ってましたよ。』 『は?無理だろ。』 もう!こういう所が…… 『伊瀬には伊瀬の良いところがあんのに。 馬鹿だよな。』 『………そうですね。 ………………………長峰さん』 『ん?』 『お疲れ様でした。また明日。』 『うん、お疲れ。またな。』 長峰さんがモテる理由、少し分かる気がした。
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