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『災難だったね。のじ』
トイレの鏡の前でうなだれてると
彩ちゃんがポンッと肩を叩いた。
『彩ちゃん……』
『でもさぁ、長峰さんが言ったのがのじで良かったよ!
他の人だとその子嫉妬で呪われそう。
のじだと…なんか安心って言うか…』
『そうだよね。嫉妬するまでもないよね…』
『あ、違うよ?そう言う意味じゃなくて。
ええっと……』
『大丈夫。あの人から見て
私、肉まんかお地蔵さんらしいから。』
『え?なにそれ?』
彩ちゃんの眉間にシワ。
『そろそろ戻るね。』
フロアに戻ると、私の机にはファイルの山が2つそびえ立ってる。
置いた本人は既に打ち合わせに行ってしまっていた。
さて…
『お仕事しますか!』
袖を捲って気合いを入れた。
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