突然の…

6/7
851人が本棚に入れています
本棚に追加
/479ページ
新入社員でもないのに 今更こんな事言ってて呆れられるかな… そろっと長峰さんの顔を見たら 『うん……良くわかるよ。』 見たこと無いくらい 嬉しそうに笑って言った。 この人、こんな風に笑うんだ。 『じゃ、飯でも行く?』 『あ……』 さすがにお腹はペコペコだ。 そういえばお昼も食べないで仕事してた… 『俺はまたここに戻って来るから 近場になるけど。』 『えッまだ仕事するんですか?』 『あいにく、俺はこれから通常業務だよ。』 あくびをしながら普通に言った。 『じゃあのんきにご飯とか行ってる場合じゃないですよね?』 『何?俺にも気ぃ使ってくれてんの?』 ニヤッと笑った。 無視。 『終電までなら手伝いますけど。』 『いらねーよ。帰れ帰れ。』 しっしっと追い払われた。 『………わかりました。お先に失礼します。』 『おー。お疲れ。』 長峰さんを残してフロアを出た。 『お疲れ様でしたー。』 『お疲れ様です。』 カードを通して、警備の人に挨拶。 ぐぅぅ… 腹の虫がせつなく鳴いた。 やばい……ほんとにお腹すいた。 誘惑に負けて近くのコンビニに入ってしまった。 『いらっしゃいませー』 あ、肉まん! 肉まん食べたい! 『肉まんください。』 『おひとつでよろしいですか?』 『はい。』 空腹の時のコンビニのホットケースって すごい破壊力……
/479ページ

最初のコメントを投稿しよう!