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『あぁ……
こんなスーパードクターが現れたらなぁ…』
検索禁止令が出てるから
せめて医療ドラマを亜里沙と見てる。
『そうだね。』
亜里沙は私の様子が変なのにいち早く気付き
事情を直接日向さんから聞いていた。
日向さんは忙しくて、かえりも遅いから
不安定な私を心配して、亜里沙はうちに泊まりに来てもらってる。
ひとりで居ると、どんどん悪い方向へ考えちゃうし
亜里沙が来てくれてだいぶ助かってる。
それでもギリギリのところでもってる
って感じ。
早く結果が知りたいけど……怖い。
一番怖いのは日向さんなのに…
情けない…
ドラマでは大抵患者さんは助かるんだけど
それでもやっぱり、最後の3日間くらいは辛くて見れなくなった。
そしていよいよ1週間後
重たい気持ちで連絡を待った。
お昼休憩に携帯を確認すると
『今日、会える?
話したい事があるんだ。』
とメールが来ていた。
震える手で返事を打った。
『のじ、大丈夫?』
一緒に居てくれてた亜里沙が心配してくれたけど、ご飯は一口も喉を通らなかった。
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