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トラブル
あわただしく過ぎた日々は、私に嬉しい変化をもたらした。
『なんか…』
キーボードを打つ手を止めた。
『あ?どうした?』
『……長峰さん…私
レベルアップしてます!』
『はぁ?何の話だ。』
『前はこのくらいの量の処理は二時間くらいかかってたんですけど……まだ一時間過ぎてなくて…』
『………あー。なるほどな。』
長峰さんは呆れた顔をしたけど
私の言いたい事は理解したようだ。
要するに、仕事のスピードが上がった。
『だったら、馬車馬の様に働け。』
私の机に未処理の見積書をドサッと置いた。
『おっ………鬼ッ!』
でもやってやる!!
『どうですか?』
『まじで成長してやがる…』
出来上がった書類を確認しながら長峰さんが地味に驚いてる。
結構な量だったけどなんとか定時の前に終わらせた。
『野島くんの成長は長峰くんの指導の成果かな。はっはッはッ!』
課長は既に帰り支度完璧。
『ソウデスネー(棒)』
『うわ、かわいくねー。』
『じゃ、私も帰りまーす!お疲れ様でした!』
定時で帰れるなら
ジムにでも通おうかな~♪
その足でジムに入会してしまった。
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