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亜里沙のデート
結局、のじは日向さんの電話はビビって出れず
悶々としたままゴールデンウィークを迎えてしまった。
日向さんも意味不明だけど
のじも意気地がないと言うか…
いつまでたってもあの二人は
一歩進んで二歩下がるをやってる。
正直めんどくさい。
『さっさと幸せになってもらわないと…
私が先に進めないじゃん。』
『それ、独り言ですか?』
『えっ!?……ちょっと!居るなら居るって言いなさいよ!』
『はぁ…すみません。』
背後には吾妻さんが居た。
ここが待ち合わせ場所だから、居ていいんだけど。
時間、ぴったりか。
ま、許そう←
コホンと咳払いし
気を取り直して……
『吾妻さん、私服だと印象変わりますね。』
吾妻さんの私服は思ってたよりカジュアルで
顔もかわいい系の顔だから、大学生と言っても通用しそう。
『………………』
『………………』
え、そっちは?
なんか感想無いわけ?
今までの男なら
『かわいい』だの『綺麗』だの
誉め放題だったのに。
ま、それも飽きてきてうんざりしてたけど!
何にも興味持たれないのもなんか悔しい!
『ここで立ってても無駄なので
映画の前に食事しませんか?』
かっちーん。
『そうですね。無駄!!ですからね?』
『?』
もういい!
この男にリードは無理!
私がなんとかしてやる!
『ここに入りますよ!』
『?はい。』
ズンズンと近くのイタリアンのお店に入った。
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