無地
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その日は朝から無性に腹が立っていた。 何に対しての怒りなのか、どうすれば収まるのかも分からず、その苛立ちを全面に出して冷蔵庫のドアを閉めた。 激しい音に母は当然嗜めの小言を言う。 別に言い方は普通だった。 でも、その時本当に頭の中で 『プツン』 という音を聞いた。 小言は無視し、「いってきます」といつも通りに家を出た。
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