不審な男 莉愛side

6/8
前へ
/10ページ
次へ
部屋に戻ると、男は目を覚ましていた。 ベッドに仰向けのまま、天井を見つめている。 莉「あら、気が付いていたの。ご気分はどう?」 ?「、、、。」 莉「、、、どこか痛むの?」 ?「、、、あ!」 ガバッと男が起き上がったので、私は驚いてスープをこぼしそうになった。 莉「、、、危なかった。、、、あなた、大丈夫?」 ?「、、、君は?」 莉「私の存在に、今気づいたの?、、、私は莉愛。この家の7代目当主よ。あなたの名前  は?」 ?「、、、莉愛、、、名前、、、?ここは、、、?俺は、、、。」 男は目を見開き、頭に手を当て、荒い息をしている。 どう見ても、大丈夫そうではなかった。 莉「落ち着いて。スープなら飲めるかと思って持ってきたの。温かいわよ。」 スープを渡すと、男はスープを一口飲んだ。 ?「あの、、、。」 落ち着きを取り戻したのか、男は口を開いた。 ?「ここは、どこですか?なぜここに?、、、俺、混乱してるのか、何も思い出せなくて、、、。」 まさか、記憶を失っているの?
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加