第8話 明日を切り開け!!

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イオリ「いよっしゃぁ!!!」 体ごとぶつかって行くラリアットを空中で決め墜落する様にリングに降りたイオリが雄叫びを上げる。 トウカ「これで終わりだ!!」 爪先までピンと立った完璧なブリッジとホールドを固めるトウカ。 「ワン!ツー!!」 唖然として静まり返る客席にレフリーのカウントが響き渡る。 トウカ「決まれっ...」 「スリ.....」 シルバ「うぉぉぉ!!」 初めて聞く銀狼妃 必死の叫び。そもそもこんなに追い詰められたシルバは久しく見てない。 しかしこの団体の象徴を信じていたファン達は大爆発! シルバの底力と外様の外敵が見せた粘りと強さに心からの賛辞を送る。 イオリ「嘘だろ...」 トウカ「これでもダメか...」 流石の2人も意気消沈。もうほんとに手詰まりだ。 シルバ「かはっ!効いたぜ...最高だ...本当に最高だ...」 「本当はよぉ...最後はジャベで極め潰してやろうと思ってたんだけど...それじゃあ失礼だよなぁ...」 シルバの目に冷たい本気の殺意が宿る。 シルバ「久しぶりに血が騒いだ...お礼に私の最高の技で締め括らせてもらう!」 顔ほど余裕は無い。言葉では格上的な事を口走ったが ドライブ・ドラグーンはシルバに深刻なダメージを与えている。 シルバ「シャオッ!!」 野性的な雄叫びを上げまずはトウカの顔面にトラースキック一閃! 試合権利を持つトウカを黙らせ標的はイオリ! ふらつくイオリに組み付き 片足を捕獲し一気に担ぎ上げて 落とす! ダンッ!!! 変形みちのくドライバーでリングに沈めるとすかさずトップコーナに駆け上がる。 もうイオリは上半身を起こすのが精一杯。 そこに銀狼妃の狙いはある。 シルバ「いけぇぇ!!」 遂に剥かれた銀狼の牙!! イオリに迫るダブル二ー!! ガッ!! 顔面に突き刺さる!そう覚悟したイオリだったがその膝は顔面を穿つ事は無かった。 仕損じた?そうじゃない!それでは当てた衝撃だけしか相手に与えられない。 両の膝はイオリの顔を挟み込む! これによりシルバの跳躍力が全て乗る! ダンッ!!!! その衝撃に抱かれたイオリの頭はシルバの膝と共にリングにめり込む! イオリ「!!!」 イオリ曰くこの時の記憶は無いと後に語る。 後頭部を強か叩き付けられたイオリは完全にノックアウト。 白虎を刈り取った銀狼の牙 名を「メテオラ」銀狼妃最高のフィニッシュ・ホールドである。 ↓メテオラimage=513102198.jpg
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