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一行「お世話になりました!」
次の日 荷物を纏めた5人が道場を前に深く礼をする。
タツコ「またいつでも来て下さいね!」
そんな初々しい4人と懐かしい顔の先輩を笑顔で送り出してくれる麻美タツコ。
短い時間だったが切磋琢磨し同じ釜の飯を食った仲となった練習生達もそれぞれの言葉で見送ってくれる。
中には別れを惜しんで泣きじゃくってる奴もいる。
ヒカル「サキ先輩 もっとカッコよくなって 次は勝ちますよ☆」
カッコつけたサングラスの奥に秘めた闘志をチラつかせサキに詰め寄る。
サキ「その前にもっと強くなれバカ!いつでもクチャクチャにしてやるかよ」
サキも手のかかる後輩では無く 下から突き上げてくる強敵に対する闘志で受け止めてくれる。
シルバ「俺のお墨付きをやったんだ。ガッカリさせんなよ!」
イオリ「まってろぉ!すぐそこまで行ってやるからな!」
トウカ「次は絶対勝ちますよシルバさん!」
こちらもライバルとして別れるトウカ イオリ シルバ。
それぞれがそれぞれ新たなる力を手にして紅き龍の星を去る。
シャトルに乗り込み 目指すは故郷 スペースコロニー「KYO」だ。
ヌエコ「ところで...なんでお前がいるんだ!」
不機嫌なヌエコが隣の座席を睨む。その視線の先で狐尾がユラユラ。
イヅナ「ほほほほ!いやぁ~ちょうどDWとの契約更新の時期でのぉ あそこにいるよりこっちの方が楽しそうだった故な!これからよろしく頼むぞえ!」
ヌエコ「絶対入れんなよミサト!」
ミサト「それが...いつも間にか契約書作られてれてるんですよぉ」
ヌエコ「なんだと!!」
激しい二日酔いに頭を抱えながらミサトが書類を見せてくる。
昨晩イヅナの奢りで散々飲まされて酩酊した隙にミサトに書かせたものだ。
イヅナ「さっ!これから神妖ノ門 頑張って行くぞえ!お主らヌエコにいじめられたらわらわに言うのじゃ!何しろわらわは魔獣に勝率100%の...」
ヌエコ「調子に乗るな!」
ぎゅむ!
ヌエコの握力が稲穂色のフサフサとした尻尾を襲う。
イヅナ「いぎゃあ!尻尾は辞めてくれぇ」
トウカ イオリ ヒカル 「ハハハハハハ!」
ミサト「頭いたぁい...」
賑やかな仲間を迎えて一行は新たなる戦場に向かう!
若きプロレスラー達の戦いの日々はまだまだ続く!
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