38人が本棚に入れています
本棚に追加
/252ページ
毒島「ぶえっ!」
実況「毒島選手失格!」
ヤツデ「うぎゃ!」
実況「ヤツデ選手失格!!」
試合開始暫くして海組は早くもスクアーロを残して全員トウカ達に沈められた!
毒島「タッチもしねぇで何してんだ!なんの為の助っ人だ!たけぇ金払ってんだぞ!」
積極的に試合に参加しないスクアーロに苛立つ毒島。
スクアーロ「あのなぁ 俺はさっき着いて いきなり試合しろとか ふざけてんのはテメェらだろうが?契約内容もハッキリしてねぇ」
「とりあえず 基本の料金 それにプラスしてあいつら1人につき1試合分だな。」
毒島「はぁ!?この試合だけで4試合分も取る気かよ!」
スクアーロ「嫌ならいいぜ。 俺は雇われの身だ。牙組には長くいたがこれがラスト契約だ。負けても別に痛くも痒くもねぇよ。」
「 だがお前らは違うだろ?あんまり下手こくとおっかねぇマリの姉御に左遷されるぜ?」
毒島「ぐぬぬ...足元見やがって...わかった!払うからアイツらぶっ飛ばせ!!」
スクアーロ「毎度あり...じゃ やるかね...」
鮫マスクの下でニヤリと笑ったスクアーロがリングに降り立つ。
守銭奴の様にも見えるがこれがプロレスラー本来の姿だ。
古のアメリカマットでは所属という概念は無く 皆がフリーランス。契約が気に入らなければ去り 実力に見合った報酬を出してくれる団体に流れる。
まさに用心棒 腕っ節1本で金を稼ぐ職業としてのプロレスラー。それがフリーランス。
当然団体の庇護など無いので人気 実力がなければ明日の糧すら怪しいシビアな生き方である。
そんな中に合ってこのスクアーロはメジャー中のメジャーのユニットに雇われていた。
それだけで彼女の実力が知れるという物。
ヒカル「随分余裕じゃないのよ...だけど!僕が決めるよ!!」
ドガッ!
ヒカルの奇襲!いきなりのその場跳びドロップキックを高い高いスクアーロの胸に打ち込む!
ヒカル「どうだっ!......あれ?」
強烈なドロップキックを貰ったにも関わらずスクアーロはまるで虫にでも刺されたかの様にも微動だにしない!
スクアーロ「ほぉ...やるじゃん!だが...スパーヘビー級には軽すぎる!」
そう言ってスクアーロは体を捻り腕の力を抜く!
ヒカル「逆水平!こいっ!!」
スクアーロ「上等ぅ!!」
パン!!
その時 会場全ての人間が聞いた。
とても人体を 同じ物質で構成された人体でひっぱたいたとは思えない破裂音を。
最初のコメントを投稿しよう!