第9話 新たなる覚悟

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毒島「ぶえっ!」 実況「毒島選手失格!」 ヤツデ「うぎゃ!」 実況「ヤツデ選手失格!!」 試合開始暫くして海組は早くもスクアーロを残して全員トウカ達に沈められた! 毒島「タッチもしねぇで何してんだ!なんの為の助っ人だ!たけぇ金払ってんだぞ!」 積極的に試合に参加しないスクアーロに苛立つ毒島。 スクアーロ「あのなぁ 俺はさっき着いて いきなり試合しろとか ふざけてんのはテメェらだろうが?契約内容もハッキリしてねぇ」 「とりあえず 基本の料金 それにプラスしてあいつら1人につき1試合分だな。」 毒島「はぁ!?この試合だけで4試合分も取る気かよ!」 スクアーロ「嫌ならいいぜ。 俺は雇われの身だ。牙組には長くいたがこれがラスト契約だ。負けても別に痛くも痒くもねぇよ。」 「 だがお前らは違うだろ?あんまり下手こくとおっかねぇマリの姉御に左遷されるぜ?」 毒島「ぐぬぬ...足元見やがって...わかった!払うからアイツらぶっ飛ばせ!!」 スクアーロ「毎度あり...じゃ やるかね...」 鮫マスクの下でニヤリと笑ったスクアーロがリングに降り立つ。 守銭奴の様にも見えるがこれがプロレスラー本来の姿だ。 古のアメリカマットでは所属という概念は無く 皆がフリーランス。契約が気に入らなければ去り 実力に見合った報酬を出してくれる団体に流れる。 まさに用心棒 腕っ節1本で金を稼ぐ職業としてのプロレスラー。それがフリーランス。 当然団体の庇護など無いので人気 実力がなければ明日の糧すら怪しいシビアな生き方である。 そんな中に合ってこのスクアーロはメジャー中のメジャーのユニットに雇われていた。 それだけで彼女の実力が知れるという物。 ヒカル「随分余裕じゃないのよ...だけど!僕が決めるよ!!」 ドガッ! ヒカルの奇襲!いきなりのその場跳びドロップキックを高い高いスクアーロの胸に打ち込む! ヒカル「どうだっ!......あれ?」 強烈なドロップキックを貰ったにも関わらずスクアーロはまるで虫にでも刺されたかの様にも微動だにしない! スクアーロ「ほぉ...やるじゃん!だが...スパーヘビー級には軽すぎる!」 そう言ってスクアーロは体を捻り腕の力を抜く! ヒカル「逆水平!こいっ!!」 スクアーロ「上等ぅ!!」 パン!! その時 会場全ての人間が聞いた。 とても人体を 同じ物質で構成された人体でひっぱたいたとは思えない破裂音を。
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