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「全く...ウチらはいつもアンタに振り回されるな...で!どこなんだよその「KYO」ってコロニーは」
「行ってくれるのか…」
レイ「本当はGMLLがいいがしょうがない!1つ貸しだぜ!」
「レオポンさん話聞いてたら そのヌエコさんに会いたくなりました!どんな戦いになるかめちゃくちゃワクワクする!!」
「すまねぇ...キリコ レイ 恩にきるニャン...」
「それじゃ 目指すはスペースコロニー「KYO」!プリティー・レオポン号 全速前進!!!」
こうして1人のレスラーの中で止まっていた時計の針が僅かに動き出す。
それは遠く離れたスペースコロニーでも同じだった。
「オラーッ!気合い入れろテメェら!」
「「押忍!!!」」
オンボロ道場に響く魔獣の檄!それに応える若き戦士達の声。
汗とワリセンとウェイトの金属臭と夢と希望が充満する道場に魔獣は帰ってきた!
「ヌエコ先生! メールが来ました スペ女からです」
もっちりとした体にジャージを纏った人の良さそうな若手が竹刀を構えるコーチに画面を見せる
「ひひひ...あの野郎 やっぱり食い付いてきたか...まだ忘れてないとは嬉しいねぇ」
練習を見守る険しい顔が宿敵の名を見て更に恐ろしく歪む
「集合!!!!」
「「押忍!!!」」
まるで軍隊 超体育会系のコーチと選手&デビュー前の練習生達
人数は10人もいない しかしそれぞれにはかつて全Jrヘビー級業界を震撼させた魔獣の血が色濃く流れている。
その面構えときたらどいつもこいつも一筋縄ではいかないと身構えさせる。
「お前ら喜べ 試合が決まったぞ 強敵だ...」
「相手は今業界大注目の スペ女 雷刀忍狐・桜牙 赤嶺キリコ 稲荷場レイ!そして怪人獣姫 ストーム レオポンだ!」
「確かに強敵 しかしどうにもなら無いレベルでも無い!」
「この試合はスペ女のカメラも来る そこでお前らの強さを全宇宙に知らしめてやれ!いいな!!」
「「はいっ!!」」
返事が終わるとすぐさま練習に戻る選手達 その背中を見守り魔獣はかつてのライバルに思いを馳せる。
「全く楽しみだ...レオポン そして奴が認めた2人 だが俺が手塩にかけて育てたあいつらも中々やるぞ...足元救われんなよ メジャー!」
長い時を得て 途切れた宿命の糸が繋がり始める その2本の糸が紡ぐのは身を削り 心をぶつけ合う最高のプロレス
激突の時は近い!!
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