第1話 魔獣の咆哮

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「おおっ!結構有名な所からオファー来てるニャン!」 キリコ「凄い!全銀から来てる!!」 キリコが目を輝かせて画面を指さした先には「全銀河 プロレス」の文字 全銀河プロレス 通称全銀 最大手のスペ女が金なら それよりも良いのが全銀 そう称される超老舗団体でスペ女との関係性も深く 最近は業務提携も積極的でまさに永遠のライバル団体である。 「あそこはギャラもいいし 第一候補だニャン」 レイ「GMLLからも来てるな あそこには1度上がってみたいと思ってたんだ。」 GALAXY ギャラクシー MIRACLE ミラクル LUCHA ルチャ LIBRE リブレ→(ルチャリブレ スペイン語でプロレスの意味) 通称GMLL 宇宙で最初に本格ルチャリブレを始めたこちらも超名門団体 ルチャスタイルのレイにとっては憧れのリングでもある。 キリコ「ヴァルキリー・プロレスリングからも来てる!」 レオポン「あそこは今スラッシュが占領してるから辞めた方がいいニャン」 前2団体よりは歴史が浅いもののヴァルキリー・プロレスリングもメジャー級インディー団体の1つである。 しかしその看板は今やキリコの宿敵 村雨シンに奪われ それ以外もエリカやトモミに食い荒らされているといった状況だ。 レイ「こんな所でアイツらと戦うのは勿体ねぇ なぁキリコ?」 キリコ「そだね!スラッシュとはもっと特別な場所で戦いたいからね!」 「え~っと後はインディー団体か...インディーはギャラが安くて嫌ニャン!」 2×××年プロレス界にはそれこそ星の数程プロレス団体が存在する。 だがそのほとんどがスペ女や全銀 GMLLといったメジャー団体の傘下団体や業務提携という名の支配下に置かれているのが現状である。 ヴァルキリープロレスリングやエリカの故郷 ドラゴン・ウォーリアーズ等の一部を除いて メジャーの庇護を受けていないインディー団体の存在感は圧倒的に薄く 現代でいう所のご当地プロレス的な扱いに近い。 メジャーとインディー そこにはギャラや 会場の大きさ そして選手層に埋め難い差が有るのが現実である。 「どこもやっすいギャラだなニャ~ やっぱり全銀かニャ......ん??」 ソファーに寝そべりながら画面をスワイプするレオポンの目に止まるある団体。 名前は「神妖ノ門」そして代表者の項には「切原ヌエコ」の文字 その2つが目に映った瞬間 レオポンの酔いは吹き飛び 心臓の鼓動が大きく強く脈打つ。
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