第1話 魔獣の咆哮

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第1話 魔獣の咆哮

「いやぁ飲んだ飲んだニャア~」 愛船 プリティーレオポン号のラウンジでほろ酔い気分でレオポンが端末を弄りながらくつろいでいる。 連日の激闘に継ぐ激闘を生き抜くキリコ レイ レオポンのユニット 雷刀忍狐・桜牙の面々。 そんな彼女達にも休日はある。 3人は存分に飲み 存分に寝て 英気を養っていた。 「楽しかったですね 温泉惑星」 運転席で充分な休養を得て剥きたてゆで卵の様な艶々した顔で笑うキリコ 「まぁな レオポンさんが出張ホスト脱がすまではな」 レイが憎まれ口を叩きながら宇宙船のメーターを見張っている。 「うるせぇニャイ!さて次はどこに行く?まだまだ休みは残ってるニャン!」 随分キャリアに差がある3人だがこうしたざっくばらんな関係で混沌極まるユニット抗争を渡り歩くのが雷刀忍狐・桜牙だ。 ピピピピ!!! 緩やかな空気をけたたましいアラーム音が切り裂き通信が繋がる。 「お疲れ様です 本部のシータです」 立体映像で映し出されたのは精巧な蝋人形の如く表情の無い美女 スペ女社長秘書 シータだった。 「なんの用ニャン?ミー達まだバカンス中ニャン?」 「それは結構ですが次の試合の打ち合わせです。」 キリコ「次は何ですか?ヤングパッション?」 「いえ...皆様には他団体遠征に行っていただきます。」 「「「他団体遠征??」」」 「はい...先日のタイトルマッチ以降赤嶺選手並びに雷刀忍狐・桜牙に参戦要望の問い合わせが相次いでいます。」 「それだけあなた方が有名になり 集客効果が見込める様になったという事でしょう。」 レイ「つまりは私達を倒して名を上げようって奴が沢山出て来たってことだ。」 レオポン「ムヒヒ ミー達も有名になったニャン」 「こちらとしてもスペ女のクオリティを広めるいい機会ですので積極的に参戦して頂きたいのです。 現在地からそのまま向かって行ける現場のリストを送信致しますので 本日中にご返答下さい。では...」 どこまでも業務的なシータとの通信が途切れ 代わりに参戦希望団体一覧がそれぞれの端末に表示される。 ↓獣姫 ストーム レオポンimage=512501753.jpg
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