プロローグ

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私と君の年の差は、4つ 君とはきっと見てる世界も、勉強している内容も、自分の周りで流行っていることもまるっきり違う でも、それも関係ないくらい私は君と沢山お話をしたね 君と私は学校が少しだけ苦手で、それを克服するために放課後2人であの公園の、あのブランコでその日あった楽しいことを教えあって、その日最後の夕焼けを2人で見る それが私の1番の楽しみで、ずっと続くと思っていた どれだけ学校で嫌なことがあっても、君のおかげで夕焼けが沈む頃私はそんなことも忘れるくらい舞い上がって、君と話せない雨の日は気持ちが沈んでた 私の世界の中心は君で、君の周りの友達はいい人ばかりで、君は恵まれた環境でたまに羨むことだってあった 玲於は馬鹿で見た目が少し怖いけどすごく優しくて、 まなちゃんはさばさばしてるけど可愛いお姉さんで、 のんちゃんは流行に敏感な大人なお姉さんで、 奏多は音楽が大好きで歌が上手で そんな人達が君の周りを囲んでて、突然入ってきた私にも快く接してくれる素敵な方達だった でも君はきっと友達には恵まれていたことが唯一の救いだったんだね 彼と話すうちに私は彼の大きな秘密まで知ることになる 初夏のある日君は私に打ち明けてくれた 打ち明けるのも勇気が必要で、きっとすごく怖かったと思う それでも君は私を信じて話してくれた その事が凄く嬉しかったのを今でも覚えている 同時に自分の無力さを教えてくれたのも鮮明に覚えている 君の秘密は君1人には重すぎて、君と私2人にも重すぎた その時に君の周りを囲んでくれるあの人たちに相談するべきだったことを、後悔した あの人に相談していたらきっと君は助かっただろう
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