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雷と炎の魔力の衝突の衝撃が治(おさま)ると、その先で美しい顔を見ることができた。
レイナ。
彼女から贈呈された、三点収束炎術、トライバースト。
その炎術と私の雷術。
その2つが激突し、相殺した。
そう。
彼女も私とほぼ同時刻に回転合成を成功させていたのだ。
それを私に向けて放出した。
レイナは私を見つめ、わずかに微笑む。
そして、すぐに振り返ると、何事もなかったかのように去って行った。
ノムはレイナを見つめていた。
が、ベンチからは立ち上がらず。
私も特に追いかけようとは思わない。
『魔力は、互角だね』
私は心の中で、レイナへ向けてメッセージを送ったのだった。
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