講義1:多点収束学

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 雷と炎の魔力の衝突の衝撃が治(おさま)ると、その先で美しい顔を見ることができた。  レイナ。  彼女から贈呈された、三点収束炎術、トライバースト。  その炎術と私の雷術。  その2つが激突し、相殺した。  そう。  彼女も私とほぼ同時刻に回転合成を成功させていたのだ。  それを私に向けて放出した。  レイナは私を見つめ、わずかに微笑む。  そして、すぐに振り返ると、何事もなかったかのように去って行った。  ノムはレイナを見つめていた。  が、ベンチからは立ち上がらず。  私も特に追いかけようとは思わない。  『魔力は、互角だね』  私は心の中で、レイナへ向けてメッセージを送ったのだった。
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