課外1:喫茶世界樹と学院七不思議

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「それは誰なんですか?」 「それがこの不思議の終着点。  君たちには、この傀儡(くぐつ)使い、つまり真の学院長を見つけてもらいたい」 「でも、学院長が不在って。  この学院の運営って、大丈夫なんですかね?」  ボケたじいさんで。 「そこは大丈夫。  キリシマさんがいるからね。  キリシマさんはこの学院の統括部のトップで、メイド軍団のボスなんだ。  執事さんみたいな人だね。  魔法はあんまり得意じゃないけど、それ以外のことに関しては全てが完璧なんだ。  それに、キリシマさんだけじゃなくって、メイド3人集もみんな有能だから。  そこは安心していいよ」  ほんとかいな?  頭ほわほわ黄緑メイド。  なんか軽いピンクメイド。  メンドイ症候群水色メイド。  一人としてしっかりした人はいなかった気がするのだが。  エミュ先輩は何かしらの赤いベリーがあしらわれたかわいいクッキーをつまむ。  次(つ)いでブラックコーヒーに口をつけると、一呼吸。  そして次の不思議を語り始める。
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