68人が本棚に入れています
本棚に追加
「それは誰なんですか?」
「それがこの不思議の終着点。
君たちには、この傀儡(くぐつ)使い、つまり真の学院長を見つけてもらいたい」
「でも、学院長が不在って。
この学院の運営って、大丈夫なんですかね?」
ボケたじいさんで。
「そこは大丈夫。
キリシマさんがいるからね。
キリシマさんはこの学院の統括部のトップで、メイド軍団のボスなんだ。
執事さんみたいな人だね。
魔法はあんまり得意じゃないけど、それ以外のことに関しては全てが完璧なんだ。
それに、キリシマさんだけじゃなくって、メイド3人集もみんな有能だから。
そこは安心していいよ」
ほんとかいな?
頭ほわほわ黄緑メイド。
なんか軽いピンクメイド。
メンドイ症候群水色メイド。
一人としてしっかりした人はいなかった気がするのだが。
エミュ先輩は何かしらの赤いベリーがあしらわれたかわいいクッキーをつまむ。
次(つ)いでブラックコーヒーに口をつけると、一呼吸。
そして次の不思議を語り始める。
最初のコメントを投稿しよう!