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流石に一人で全部は解決できねぇ。
だからこの町にも警備隊がある。
だけど、それでも万能と言われればそうでもねぇ。
それは大猪の件も含めてだ。
「そんくらいの頃からな。始めは東地区で、そして北地区や西地区で見たって情報あんだけどさ。あとこれは、バズラが言ってたんだがよ」
「なんだ、魔物以外に気になる事もあんのか?」
「バズラが魔物だと思ってとっちめようとしたら、そいつの目ん玉が赤色に光ったってよ……」
「赤い目って……そんな魔物もいるのかよ」
基本的に魔物ってのは、
目ん玉が赤く光るなんてことはありえない。
何かしら魔眼持ちの魔物とかだったらありえねぇ事もないが、
普通の魔物が赤い目を持ってるってのは異常だ。
村長のヴェルズ様やドワルゴン様なら、
何か知ってるかもしれねぇが、
もしかして本当にとんでもない魔物が入り込んだってのか。
「バズラは牛頭族でデケェし力はあるけど、結構臆病だからなぁ。そのままビビって逃がしちまって」
「あぁ、まぁバズラじゃしょうがねぇよ。ガキの頃からビビりだったもんなぁ」
「今、警備隊連中で裏道を片っ端から調べて、その魔物探してるんだけど、東地区も北地区も見つからないって言うしさ。残るは西か南のどっちかにいるかもってよ」
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