第000話 第零章一節:プロローグ

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それでも私は、家族の事が大好きだった。 何もできない私に、 何かしてくれてきた人達を私は大好きだと言いたい。 それが私自身に残っていた、 唯一の『思い出』だった。 これが『私』の自己紹介。 そしてこれから語るのは、 『私』の記憶を持って生きる『私』の御話です。 ●:追加ページの日記。 これを読んだ『過去』の貴方へ。 これを読んだ『未来』の貴方へ。 この先を読み進める貴方は、 今から見るものを忘れてしまっているでしょう。 だから私は、ここに書き記しておきます。 もしかしたらコレを読んでいるのは、 私の予想とは違う方なのかもしれません。 その時は良かったらコレを、 『未来』の貴方へ見せてあげてください。 これを読んでいる時、 既に『過去』の私はこの世界には居ないでしょう。 そしてそれを選択したのは、 私の為ではありません。 それは『未来』の私が決めたこと。 そして『過去』の私が決めたこと。 これを書いていた時の私は、 先が見えない道へ歩み始めたばかりでした。 そして様々な人達が歩んだ『道』を見て、 自分の『道』を進み続けてきました。 これを書いていた時の『過去』の私は、 この先に起こる『未来』を知らない。 でも『未来』の貴方がコレを読んでいる時、 傍に居てくれる人を見てあげてください。     
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