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そして、この化物達……いや、
この地にはそういう者達がいっぱいなので、
敢えて『人』と呼んだほうがいいだろう。
話を戻すと、
アタシはそんな彼等に何度か攻撃された事がある。
その時の彼等は私を居ないモノの様には扱わない。
私を追って路地裏に入ってくると、
槍・剣・弓や、他にも何か不思議な力で、
アタシの事を攻撃してきた。
そして彼等に共通する事は、
アタシの顔を見ると怪訝そうな顔をしたと思ったら、
怯えたように怯んでしまう。
アタシはその隙を突いて、
その場から離れるように逃げ出していた。
その時のアタシの身の回りには、
鏡どころかガラスも見当たらず、
幼いながらに自分の顔は、
よほど醜いのだなと思った。
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