林檎とは何か?

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「なんだい?これは。脅迫文かね?心当たりはあるのかい?」 「ないから聞いているんだ。まず林檎というところからわからない。全くのお手上げ状態なんだ。」 「林檎ねぇ…悪いけどしばらくこれを持っていてもいいかい?」 「別に構わないが」 守は洋一に例の紙を渡した。 洋一が帰ったあと、大人気のパウンドケーキを並べる。すると、すぐに客が押し寄せる。 主婦が主だが、営業先にでも渡すのだろう。サラリーマンも来る。TAKANOは一気に賑わった。 午後の賑わいが引いた閉店間近。ピンポーン、とチャイムがなった。 「はーい」 弥生が出る。二言、三言配達員と言葉を交わし帰ってくる。 「あなた宛に県庁からよ。何をやらかしたの?」 「いや知らん」 なぜ県庁から手紙が来るのだろう。皆目見当もつかない。 弥生が持つ紙をチラ、と見ると驚くべきことが書いてあった。
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