【7】

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 温く割り込む彼の舌は、もう煙草の匂いはしない。  それは、ちょっと寂しくもあるけど…… 「……っ」 中と、唇の柔らかいところを擦られる感触に思わず彼の腕を掴む。  逃げるように唇をずらしてわたしは言った。 「……そんなのされたら、したくなるから……」 「してえから、その代わりにやってンだろーが」 「さっきは口寂しいからって……んっ」  逃げられないようにわたしの手をシートに押しつけて、唇を食んで、舐めて。  ぞくぞくして、思わず脚をよじると、スカートの中に彼が手を入れる。  腿の内側、軽く触れられるだけで電気が走る。 「……んんっ!」 「まだ、手置いただけだぞ」  低くからかうような声で囁かれたら、溶けてしまいそうになる。 「むり。……感じ過ぎちゃうから、無理……です」 「これだけでかよ」  手のひらの熱。柔らかいところに染みてくる。 「だからっ……ダメなの。竜に触られたら、それだけで体が、ご褒美もらえるみたいになっちゃって」 「なんだそりゃ」  笑って彼は、わたしの頬を包んで、唇に軽くキスをする。
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