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彼はソファに膝をついて、わたしを抱いてあやすように背中を優しく叩く。
頬が重なるほどくっついていると、まだほのかに香る石鹸の匂いや、温もりが伝わってきて。
わたし一人がただ感じさせられてるんじゃなくて、二人でしてることなんだ、って。
当たり前の、でも大事なことが触れた体から感じられる。
頬に、唇に軽く重ねるだけのキスをして、彼は言う。
「……じゃ、いいか」
「……うん」
彼は服を脱いで、わたしを抱き寄せて。
横に寝かせて、脚を開く。
押し付けられた先がぬるりと擦れて、びくっと体がふるえる。
「……すず」
わたしを見下ろした彼が、吐息混じりに言った。
「悪い。今日だけ、生でしていいか」
「……え?」
「中出したりしねえから」
答えを待たずに、彼は奥まで沈めた。
さっき、さんざん弄られた体は、苦もなく簡単に彼を飲み込んで。
遮るもののない彼に喜んで絡みついて、快感を貪ろうとするのが分かる。
「っ……あ……だめっ。動いちゃ」
腰を掴んで突き上げられると、いつもより強い、頭のてっぺんまでびりびりと突き抜けるような感覚に襲われる。
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