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「――――あ。……竜っ……」
「声、出過ぎだ」
耳元で、からかうように彼が言う。
「っ……誰が、出させて……」
「あと」
わたしの手を取って、彼は自分の首に回す。
「こうしたかったんだろ」
「……あ」
抱きつくと、彼は体重をかけるように深く、ゆっくりとわたしの中をえぐりながら、頬に唇を触れる。
なんだか、……乱暴なわけじゃないんだけど、わたしを奥まで犯す容赦の無さと、キスする唇の優しさのギャップに翻弄されるようで、キスのたびにぞくっと感じてしまう。
眼を閉じて抱かれていると、出し抜けに胸の先をきゅっと捻られた。
「ひぁ」
思わず声が出て、体が跳ねる。
すぐに尖って硬くなるのを、玩具みたいに、潰したり転がしたり彼は指先で弄ぶ。
「んっ……」
「……なぁ、どこが一番、気持ちいいんだ？」
「……え？」
顔を離して、見上げると彼はわたしの頬に手のひらを置いて言う。
「どこがいいんだよ」
「っ……どこ、って……」
「全部、は無しな」
どきっ、と胸が鳴って、触れられた頬が熱くなる。
確かに、全部……だけど。
どうしてそんなの聞くのか分からないけど、その答えがダメなら――――。
「……声？」
「は？」
一瞬、彼はきょとんとして、わたしを見る。
「だから、……奥も、頬にキスされるのも、胸も気持ちいいけど、……竜の、声……一番、好き……？」
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