【13】

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「怒らないけど、あたしが、声好きって言ったのに、なんか話変わってる」 「こっちも照れ隠しだから、気にすンな。……我儘言って振り回してるから、お前のいいようにしてやりたいと思ったら、予想外の返事来たからよ」  そう言って頬にキスするのも、照れ隠しなのかなと思う。 「……我儘って、別にいつも」  ごりっ、と奥を突き上げられた。 「んっ」 「いつもか、俺は。今日は無理言ってる自覚あるけど、そんなに通常運転でお前振り回してるか?」 「っ……ちょっと、待っ」  引いてまた打ちつけるみたいに。何度も。  頭の中が泡立って、わけが分からなくなってくる。 「大人なんだから、もうちっと落ち着いてお前のこと見てやりてえのに、全っ然出来ねえから、……気にはしてンだからな。その分、喜ばせてやりたいとか。普段も、挿れてる時も」 「っ――――違……っ」  わたしは首を振って、支えに手をつくように彼の腕につかまって、言った。 「あたしは、そういう方が……好きですっ。……竜に、ワガママ言われたり、強引におもちゃにされたり、っていうのが……好きです」  なに言ってるんだろう……と思うけど、正直に言うと、彼は動きを止めて呟く。 「……あのなあ」
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