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「……大丈夫なら、良かったです。じゃ、着替えてきますね」
行こうとした涼子の肩に手を置いた。
「ちょい待て。背中やってやるよ」
「え……」
「昨日の今日で襲ったりしねえっつの。さすがにそこまで体力ねぇよ」
はい、と涼子は笑って背を向けた。
さっきと同じあたりまで下げてやって
「ほれ」
ぽんと背中を叩くと
「ありがとうございます」
笑顔で言って、涼子は部屋に戻っていった。
半分開いた背中見てると、欲情というより、こんなオッサンに気許しやがってみたいな気持ちが湧いて来て。
最後まで、守ってやらなきゃな、と思った。
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