【15.5】

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「……大丈夫なら、良かったです。じゃ、着替えてきますね」  行こうとした涼子の肩に手を置いた。 「ちょい待て。背中やってやるよ」 「え……」 「昨日の今日で襲ったりしねえっつの。さすがにそこまで体力ねぇよ」  はい、と涼子は笑って背を向けた。  さっきと同じあたりまで下げてやって 「ほれ」 ぽんと背中を叩くと 「ありがとうございます」 笑顔で言って、涼子は部屋に戻っていった。  半分開いた背中見てると、欲情というより、こんなオッサンに気許しやがってみたいな気持ちが湧いて来て。  最後まで、守ってやらなきゃな、と思った。
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