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お昼前に保健所のお兄さんがやって来た。
彼は無理にくろちゃんを捕獲することはせず、おやつを与えて危険な人物ではないことをアピールした。
まあ、珍しい部類のひとだがこちらとしては安心できる。
ちょっと来る、離れるを繰り返し、くろちゃんはお兄さんに首輪を着けさせた。
そう、首輪すらこの子には与えられてなかった。
飼い主いわく
「首輪すると怒って吠えまくる。」
だそうだが、意図的にこの子は野犬と思ってくれて構わない、俺には関係ない、とでも言いたいのか?
大人しく首輪を着けたくろちゃん。
この時点から赤猫は、これは…と思った。
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