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お兄さんは今、不在である飼い主との兼ね合いもあるでしょう?と心配してくれたが、どうせアイツは厄介者が居なくなったと思うだけで、むしろ喜ぶに決まってる。
飼い主へは私から保護し収容したと伝えます。
お兄さんはそう言うと、大人しくしているくろちゃんを車に乗せて帰って行った。
そのあとしばらくしてフラフラ帰宅したバカ飼い主に赤猫は苦情を述べ、代償としてコイツが勝手に我が家の山から流れ出している湧き水を曳いた水道管をぶっちぎった。
今後、そうするならば法的措置を取る、と断言する。
人に迷惑をかけておきながら謝罪もせず、勝手に湧き水だけは使うなぞ許さん!
水道代さえケチッて焼酎とパチンコに使うカネがあるなら、飼い犬をきちんと管理しやがれ!
明日から川の水でも汲んでくればよろしいだけである。
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