3人が本棚に入れています
本棚に追加
1.最初の記憶
一番古い記憶は、幼稚園入園前の少し寒い日。
父に連れられ、自分が通うようになる幼稚園に遊びに行っている記憶。
「春から毎日ここに通うんだよ。新しい園舎がもうすぐ完成するねー。木の匂いがして気持ちよさそうだ。いいねー。楽しみだねー。」
朧気に父がそんなようなことを言っていた気がする。
はる・・・あったかい
まいにち?
かよう?
えんしゃ?
かんせい・・・できたー!
におい・・・くんくん、なんかへん
きもちぃ・・・きもちぃ
いいねー・・・いいねー
たのしみねー・・・?ねー
そんな理解だった。
父が嬉しそうだったから、自分も嬉しかったのを覚えている。
最初のコメントを投稿しよう!