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この国ができたときのことです。ぼくたちは“かみさま”を捨てました。
それはめぐみをもたらす雨だとか、すてきなそよ風だとか、お日さまの光だとか、たくさんたくさんの美しいものでした。けれど、その気まぐれさでたくさんの人が死ぬこともありました。ぼくのおばあちゃんもかみさまに殺されました。
だから、王さまはかんがえました。かみさまの気まぐれに左右されない国をつくろう。そうして、とってもすてきなこの国ができました。
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