壊れた心

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強く抱き締めたまま 先輩は口を開いた ヒロキ先輩 「ユウカ........ごめん........ お前を傷つけた.......本当は俺も....... 俺もユウカの事好きなんだ..... だけど、付き合ったりすることはできない...... 付き合えば、この先余計にユウカを 傷つけてしまうことがわかってるから....... ユウカには幸せになってほしい......」 「先輩?どういう事? 私、先輩といて傷つくことなんかないよ? どうして?どうして勝手に........」 ヒロキ先輩 「ごめんな........正直言って さっきの路チュー見せられて かなり嫉妬したし、止めにいきたかった だけど、出来なかった........ ユウカ.......幸せになれよ? 俺は遠くからユウカの幸せを祈ってる。」 「先輩...........」 ヒロキ先輩 「今までありがとうな! じゃぁな!」 抱き締めていた腕を離し 振り返ることなく 先輩は私の前から走り去った だんだんと小さくなる先輩 小さくなるほど 胸が締め付けられ 私はその場に崩れ落ちた そしてその横には いつの間にかアイトが立っていた アイト 「よく頑張ったな♪ 偉いぞ、ユウカ」 そう言って抱き締めてくれた 今度は人目も気にせず アイトの腕の中でわんわん泣いた ヒロキ先輩の言葉の意味 知ることになるのは そんなに遅くなかった..........
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